不幸の種。

今、我が家はなんかいろいろ大変なのである。

なんだかいろいろ上手くいかない。

いよいよ一家離散の危機かも。

まだまだローンはあるものの都内に一軒家、息子は私立大学付属の高校に通い、娘はちょっと期待されるような運動会では花形な快活な可愛子ちゃんだし、週末には夫婦仲良くお買い物に行ったりして、はたから見たらなんの曇りもない家族なんだろうな。

でもな、でもな、今、一家離散の危機なんだよ。

 

 

高校の時に母親に言われた言葉。

「お前は不幸の種だ。」

ビックリした。

当時、ワタシの母親は子供のワタシ達姉妹にはなんにも相談しないでいつの間にか離婚していつの間にか再婚してた。

そいで、思春期のワタシ達は知らない男と一緒に住むために引越しをして友達とも引き離された。

父親になった男は画家だといい、引越した先の一部屋をアトリエとして使い一日中家に居て、夜には酒をたくさん飲んだ。

それこそ毎日ぐでんぐでんになるまで。

飲むとクダをまいたり絡んでくるので夕飯が終わるとワタシ達はすぐに自分の部屋に引っ込んだ。

見たいテレビも見られなかったなぁ。

それで飲むとワタシ達姉妹の文句を言った。

くだらない事。

「靴を揃えて脱がない。」とか、

「風呂の入り方が汚い。」とか、

「洗面台の使い方が気に入らない。」とか。

母親はその事をワタシ達に伝えたり直したりするようには言わなかったけど、家にいる事が苦痛で家にいる時は喋らなかったし笑顔になることもなかった。

そうしたらある日母親に言われた。

「お前は不幸の種だ。」と。

「家にいて暗い顔をして仏頂面で座ってるお前を見てるとお前は不幸の種でこの悪い状況は全部お前が運んできているきがする。」と。

そうか。

突然知らない男と暮らしはじめて、その男によくわからない説教をされてもワタシはニコニコしていなきゃいけなかったのか!!

 

そして今わりと一家離散の危機でニコニコしてる場合じゃない気がするんだけどニコニコしてる。

そして、この状況は『不幸の種』であるワタシのせいではないのかと思ってしまう。

 

困ったなぁ。